まず最初のお品物ですが、沖縄県の「久米島」で織られている「久米島紬」です。

平成16年に国の重要無形文化財に指定された久米島紬は、そのほぼ全ての原材料や染料を島内の自生している植物等から作成し、織り上げられている織物です。


 島内の福木を煮出して

鮮やかな黄色に染め上げた、非常に珍しいお着物ですので

「久米島紬」でしか味わえない

風合いと色合いをお楽しみ下さい。


この久米島紬にコーディネートした

帯は、「城間栄順」作 紅型染九寸名古屋帯です。

沖縄の自然や風景を愛する城間さんの作品は、沖縄愛に溢れる作風と

なっており、「魚釣り」が非常にお好きな城間さんは、「お魚」の柄を用いている

作品が多いです。

沖縄を代表する「久米島紬」と「紅型」の帯を楽しめるコーディネートと

なっております。


続いてご紹介のお着物&帯は、「更紗小紋」と「となみ織物」の袋帯です。

滋賀県長浜市のシボ高の浜ちりめんを使用しております。


更紗は色数分だけ型枚数を使う技法でして、今回の小紋は

色数も細かさも他に例を見ないお品物となっております。

是非お手に取って、柄の細かさや色使いをご覧になって下さいませ。


この「更紗小紋」にコーディネート

した帯は、大正8年創業の西陣織の老舗メーカー「となみ織物」の袋帯です。

糸質に拘り、その時代に合わせた作風は、西陣の数あるメーカーの中でも

トップクラスと言えるのではないでしょうか?


ここまで明るくオリエンタルな雰囲気を出す帯は、流石「となみ」と

頷ける作品となっておりますので、是非ご覧になって下さいませ。